Division of Cell Signaling and Informatics — Nakayama Lab
「シグナル伝達」「データサイエンス」「オミクス解析」を融合し、
がん転移・休眠・不均一性の分子メカニズムを解明する。
WET実験とDRY解析の両輪で、基礎から臨床へつながる研究を推進します。
助教1名公募中です。 JREC-IN
がん転移および休眠におけるcGAS-STING経路の機能と治療戦略に関する総説がCells誌に掲載されました。SUNY Downstate Health Sciences Universityとの共著です。Cells
第35回日本がん転移学会学術集会・総会にて、中山(シンポジウム)、明果瑠-安岡(ワークショップ)、堀口、藤縄(ポスター)が発表しました。
第78回日本細胞生物学会大会にて、明果瑠-安岡が口頭発表しました。
東京慈恵会医科大学、国立がん研究センター研究所との共同研究成果がiScience誌に掲載されました。指定難病であるハンナ型間質性膀胱炎の1細胞RNA-seq解析を行い、その病態を明らかにしました。iScience
21st Biennial Congress of the Metastasis Research Society@Utah, USAにて、明果瑠-安岡がポスター発表しました。
第34回日本乳癌学会学術総会 シンポジウム10「乳癌制御に繋がる基礎研究の最先端」にて、中山が招待講演として発表しました。
東北大学など複数施設の共同研究成果がNature Communications誌に掲載されました。STINGシグナルの終結メカニズムについて明らかにしました。Nature Communications
国立がん研究センター研究所との共同研究成果がCancer Science誌に掲載されました。空間トランスクリプトーム解析を用いて、浸潤性小葉がんの病態を解析しました。Cancer Science
事務補佐員として、藤縄玲子さんが研究室に加わりました。
金沢大学がん進展制御研究所に着任しました。細胞情報学研究分野にて、がん転移におけるシグナル伝達・オミクス解析を駆使し、転移・休眠の分子機構解明・新規治療法の開発を目指して研究を行っていきます。
慶應義塾大学・東海大学など複数施設の共同研究成果がJournal of Extracellular Vesicles誌に掲載されました。細菌由来EVsの機能解析とがんとの関係性について明らかにしました。Journal of Extracellular Vesicles
愛媛大学プロテオインタラクトーム解析共同研究拠点 2026年度共同利用・共同研究課題に、中山が採択されました。
公益財団法人大阪対がん協会 2025年度がん研究助成奨励金、公益財団法人がん研究振興財団 令和7年度がん研究助成金Ⅰに明果瑠-安岡が採択されました。
Spring School for Theoretical Biology 2026(SSTB2026)にて、明果瑠-安岡が若手研究者招待講演として発表しました。
2026年度 日本学術振興会科学研究費基金 基盤研究(B)(研究代表者:中山淳)、若手研究(研究代表者:明果瑠-安岡いるま)に採択されました。
関西医科大学 大学院講義・がんプロセミナーにて、中山が発表しました。
国立がん研究センター研究所・東京慈恵会医科大学との共同研究成果がnpj Precision Oncology誌に掲載されました。肺扁平上皮がんと肺腺癌におけるCancer-associated Fibroblasts(CAFs)の多様性について、1細胞メタ解析を用いて明らかにしました。npj Precision Oncology
第25回複雑生命系秩序懇談会定例会にて、中山が発表しました。
「シグナル伝達」「データサイエンス」「オミクス解析」を融合し、がん転移・休眠・不均一性の分子メカニズムを解明します。
「どのようながん細胞」が「どの臓器」に「どの遺伝子」を利用して転移し、「どのような細胞」と「どのような情報交換」を行なっているのかを理解し、生体内の細胞情報交換を包括的に理解することを目指します。
そのために、WET実験とDRY解析を組み合わせた独自の研究体制を構築しています。
オリジナルのin vivo selection法で樹立した高転移株やin vitro Dormant assayを用いて、がん転移・休眠の制御遺伝子を同定します。分子メカニズムの理解に基づく、休眠制御(がん休眠療法)や転移治療法の確立を目指しています。
1細胞RNA-seq(scRNA-seq)・空間トランスクリプトーム(Visium, Xenium等)を活用し、様々な状態の腫瘍組織・サンプルを1細胞レベルで解読します。様々な階層の情報を繋ぎ合わせて、腫瘍内不均一性・転移シグナルを明らかにします。
公共データベースを大規模活用する基盤を構築し、データサイエンス・機械学習で新たな知見を創出します。解き明かしたい事象に適した解析アルゴリズムを開発し、新たな視点から解明を目指します。さらにAIとの融合により医療応用に向けた技術開発も推進しています。
がん転移とは、がん細胞が原発巣から血液・リンパ液・腹水などに播種された後に遠隔臓器に生着し、新たな主要組織を形成しながら増殖する現象です。転移が見つかると、臨床ではステージ4とみなされる段階であり、予後や治療方針に大きな影響を与えます。またがん転移は局所浸潤・血管リンパ管新生・循環系内での生存・遠位臓器への浸潤・微小転移の形成・転移コロニーの形成という複数ステップで成立する非常に複雑な機構です。私達の研究室では、細胞内・細胞外・細胞間のシグナル伝達に着目して、がん細胞がどのようにして転移能を獲得するのかを明らかにすることを目的として研究しています。原発巣(1次腫瘍)と転移巣(2次腫瘍)はもともと同じオリジンから生まれた細胞であるにも関わらず、性質が大きく異なります。それは、がん細胞の周りの細胞や環境(腫瘍微小環境)が大きく異なることに起因し、情報交換する細胞・環境に依存して、がん細胞も性質を変えていきます。このがん転移の分子メカニズムの解明を通して、転移巣に特徴的な増殖・休眠・細胞老化を明らかにし、転移を克服するための新たな治療法開発を行っています。
がんにおける休眠とは、がん転移の過程や薬剤応答によって引き起こされる現象であり、【1】可逆的なG0期に留まっており【2】代謝状態が落ちている状態で、数カ月から数十年という長い期間その局所に留まっている状態を指します。特に乳がんにおいては、転移先臓器に播種したがん細胞の多くは休眠状態にあり、転移再発の主因である休眠現象の理解と克服が重要な課題の一つです。私達は独自のin vitro Dormant assayを用いて、乳がん細胞における休眠メカニズムの解明と休眠誘導薬の探索を行っています。
現在の生命科学は、オミクス解析の発展に伴って膨大な情報を取り扱う情報科学的側面が強くなっています。私達は特に1細胞レベルの解析に着目して、データ収集および統合解析を行っています。さらに1細胞情報と臨床情報を組み合わせた「1細胞メタ解析」の技術基盤構築にも取り組んでいます。「DRY解析による仮説・モデルの提案」と「WET実験による実証」を実施することが研究体制として確立されています。実際にDRY解析を行ってみると、「自分自身の問い」と「既存の関数・アルゴリズム」の間にズレが生じます。「自身の問いに適したアルゴリズムの開発」を行い、新たな解析手法として確立することで、生命現象を深く理解していきます。
大阪国際がんセンター 技術補助員 / 社会人大学院生
事務補佐員 兼 技術補助員 / 社会人大学院生
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金沢大学がん進展制御研究所 細胞情報学研究分野 准教授
シグナル伝達解析とデータサイエンスを駆使し、がん転移・休眠の分子メカニズム解明と新たな治療法開発を目標に研究を行っています。高転移株の樹立と網羅的遺伝子発現解析をテーマに早稲田大学にて博士号取得。国立がん研究センターにて学振PD・特任研究員として1細胞解析・空間オミクスを駆使した研究を展開。大阪国際がんセンターにて研究員として休眠誘導薬を同定するなど、がん休眠研究を開始。2026年4月より現職。
* = Corresponding Author / † = Contributed Equally
WET実験とDRY解析の両方の技術・能力を身につけ、細胞のやり取りを理解し、がんの克服を目指します。意欲ある大学院生・研究者を随時受け入れています。日本学術振興会特別研究員の申請書作成もサポートします。
アカデミア共同研究・企業共同研究の受け入れも随時行っております。お気軽にご連絡ください。
メールで問い合わせ →〒920-8640 石川県金沢市宝町13-1 金沢大学がん進展制御研究所 細胞情報学研究分野